2024年11月30日 第43回技術士業務開業研修会「技術士開業及び業務開拓のためのガイダンス(実践コース)」を技術士会にて実施しました
於「機械振興会館」
「独立開業してからの営業と実務(6年目を迎えて)」と題して、二日間にわたり、計8名の技術士と共に独立開業を目指す技術士の皆さんに対し、僭越ながら私のこれまでの体験談を話させていただきました。
やはり、稼ぐということは大変で、会社自体の貰っていた年俸を上回っている独立技術士はほんの少しであることがわかります。ただし、独立して自分の城を持つということは本当に尊いことで、素晴らしいことと感じます。それを夢見て一歩踏み出そうとしている方々のお力になれればと感じています。
私の場合、6年前に会社を中途退職し、独立をしました。開業して1年が経とうとしている矢先に新型コロナによるダメージがありました。
独立したときに先輩技術士から、「1年目が死の谷」、「3年は何とか続けてみてほしい」などの言葉を戴きました。
その後、何とか踏ん張り5年が経過しましたが、周りの助けがあって踏ん張れたと感得しています。 これから独立されようとしている皆さんに対して、新型コロナ禍に直面した開業間もない者がどのようにして営業で苦労し、何とかやっているのか、有用な情報になれば幸いですと切り出し、説明いたしました。
その中で「独立した技術士として大切に思っていること」として、以下をあげさせていただきました。
① 幅広い知識と好奇心
② 専門性
③ 独自のツールを持つこと → 独自のツールを持つことの強み、「売り」を持っている
④ 新しさを追求し、提供し続けること
⑤ 科学技術者の倫理を蔑ろにしないこと
⑥ 顧客満足度を常に向上させること
⑦ 仲間を大切にし、恩を決して忘れないこと
⑧ 現状で、決して満足しないこと
現状の生活においても、改めてこうした考えを忘れないように心がけていきたいと考えています。
最後に、これから独立を迎えようとする方々へ以下のメッセージを送らせていただきました。
「定年前に独立するには、相当の覚悟や家族の理解など様々な条件をクリアにする必要があると思います。
独立すべきという安易なお誘いは致しませんが、悔いの無い人生を送っていただく事が肝要かと思います。
また、独立のタイミングは、人それぞれと思います。
そして、機が熟したと思った時に怯懦を退ける勇猛心が必要と思います。
私は後悔はしていませんが、もっと賢いやり方が有るはずであると常日頃から頭を悩まし、日々奮闘している毎日です。なかなか答えは見つからない
と思いますが。。。」
一緒に仕事のできる仲間が増えることを期待しています。おわり。