2024年12月13日 韓日財団主催 2024日本【素材・部品・装備】技術移転セミナーにてソウル・ロッテホテルで講演させていただきました 

この度は、韓日財団様からのお声がけを頂き、錚々たる先生方に交え、僭越ながら「製造業向けの知財戦略」と題して、講演をさせていただきました。

今回のセミナーは記念すべき第一回の開催ということで、大変光栄に感じております。

韓国側のスタッフの皆様は大変親切で、何の不自由を感じることもなく、延べ三日間の滞在を快適に過ごすことが出来ました。心より御礼申し上げます。

また、一緒に参加された日本側の先生方とも交流を持つことが出来ましたことは、うれしく感じております。

さて、タイトルにもありますように今回のセミナーは、日本の技術を韓国企業へも紹介するという趣旨のもので、セミナーの中心は各大学に関係しているTLOの代表の方々のお話でした。さすがに、実績のあるTLOの方々が集まっただけあり、韓国企業にとっても有用な情報が得られたのではないかと感じています。

ただし、各TLOの発表や参加された韓国側からの質問で、考えなくてはならないと感じたことがいくつかありました。
①日本はアナログ社会、韓国はデジタル社会
➁もう日本から学ぶものなんてあるのだろうか?
➂日本は決断までが遅い。韓国は早い。そのためタイミングがずれる。
④日本は石橋を100回叩いても渡らない

こうした厳しくも、実感せざるを得ない指摘も多く、日本側のありようを痛感せざるを得ませんでした。
もちろん、日本には日本の良さがあるわけで、慎重である故に、安全性や品質の確保など、様々な点で世界の他の国にはないモノづくりができているとも考えています。ただし、バブル崩壊後から経済が全く成長していない実態を考えると、何か大きなものが欠けてしまっているのだと思います。

成長のドライビングフォースは、夢と目標を持つことではないかと思います。これが欠けてしまっている気がします。

世代に関わらず夢も持てない、経営者の目標も数字だけで評価される、そうした社会から大きく脱却していかなくては、今後我々の生活は苦しくなる一方ではないかと思います。

当該セミナーで、私は「知財戦略を成功に導くための方策」のひとつとして「人財の大切さ」を主張させていただきました。使えば使うほどすり減る「人材」ではなく、使えば使うほど価値を生み出す「人財」を如何に育成していくか、その鍵は「教育にある」と感じています。

幼少期からの教育はもちろんのことですが、会社に入ってからの社員への教育の在り方も考えていく必要があると思います。
教育は、「夢と目標を持って活動する人財」の重要なファクターではないかと感じています。

各企業がもつ理念と目標を達成するために「社員をしっかりと教育」していく会社は、「人というブランド」も同時に獲得していき、長い目で見れば永続的成長を獲得していくのではないかと考えています。

我が国は、そうした「人というブランド」を獲得できる可能性がある国と信じています。

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