履修技術者研修セミナーにて講演(11/9)
日本技術士会からの要請を受け、11月9日(土)履修技術者を対象としました研修セミナーにて先輩技術士として講演をすることになりました。
この履修技術者とは、技術士の1次試験に合格され、今後2次試験に向けて準備をされる方々となります。ですから、将来の技術士の卵になります。
セミナーの概要としましては、将来技術士になった時の自分を思い描き、これに向かって戦略を立て、力をつけていくために、先輩技術士の経験談からそのヒントを得てもらうためのものとなっています。
具体的には、①自分の専門技術と自信をもって言えるものを持ちたい、②技術を産業界に応用するような業務を経験したい、③技術を産業界に応用したが、目標が達成できなかった、④ 技術を産業界に応用したて目標も達成したが、課題も残った
などのテーマを1つ選び、履修技術者の皆さんがグループワークで討論、発表するものらしいです。
実は、私が技術士の1次試験に合格したのは、今から25年前になります。その時にはこうした形式のセミナーはなかった気がします。ただし、当時幸運だったのは勉強を兼ねて毎月一回、技術士事務所に出入りできたことです。そこでは、技術士業界のいろいろな面を知ることが出来ました。
当時教わった、今でも印象に残っている言葉としては、コンサルタントは3Mであるということでした。3Mとは、
・見つめる(課題が何であるかを素早く見つけるためには、現場に行く前にある程度の予想を立てて臨むこと)
・見つける(課題の本質を見つける)
・見とおす(課題解決を提案する。ただし、単なる改善にとどまらず、さらなる改善も常に考えて提言する)
ということです。
会社にいる間も、私の業務は常にこの3Mの考えに基づいて、業務範囲を超えた提案をしてきました。
ゆえに、企業の社員から見れば、かなり変わった社員に感じたと思います。
履修技術者の方に自慢できるような経験が少ないのは残念ですが、私の経験から何か得るものを汲み取っていただけたら幸いと思っています。
ところで、私の演題は「課題を見据えた柱の形成」です。